ロシア五日目

2006年9月9日(土) モスクワ 曇り時々晴れ

09:30 起床。昨日は午後だけの行動にして早寝したので少し回復したようだ。

11:00 ホテルを出て赤の広場に向かう。広場全体が柵でおおわれていて入場制限しているようだった。国立歴史博物館とアレクサンドロフスキー公園の間に入場待ちの列ができている。今日はレーニン廟の開館日。ただしバッグ、カメラは一切持ち込めないのでトロイツカヤ塔下のクロークに預けて(60ルーブル、約250円)、列の最後尾に並ぶ。すでに列は公園内にも伸びている。

11:45 赤の広場に入る前に金属探知機をとおってレーニン廟に向かう。どうも国立歴史博物館にもクロークがあり、そこが一番近かったようだ。レーニン廟入場(無料)。帽子を脱ぐように兵士に注意される。印象はハノイホーチミン廟を見たときと同じでなんともいえない。

12:15 グム百貨店に入場。完全に西ヨーロッパの百貨店並の店構え。そのなかで異彩を放っているのがアイスクリーム売りである。バニラ+ブルーベリー味のシンプルなアイスをベンチで休憩しながら食べる。なかなかいい味をしている。

12:45 マネージ広場地下の「アホートヌィ・リャド」ショッピングモールをぶらぶらしてみる。

13:40 赤の広場はすっかり封鎖解除されていた。やはり午前中の封鎖はレーニン廟の入場チェックをするためのものだったようだ。ロシア正教会の象徴みたいな葱坊主・聖ワシリー聖堂に入場(100ルーブル、約430円)。中のイコン、フレスコ画はなかなか見ごたえあり。中の構造が迷路みたいになっていて同じところを何度もうろうろする。

14:30キエフスカヤ」駅へ移動。適当に歩いてモスクワ川沿いからクルーズ出発。約1時間半のクルーズ。天気が曇りなのが残念。クルーズはさすがに寒くウインドブレーカを着ていて丁度くらい。昨日来た雀が丘下も通過する。最大の見所はクレムリン外壁とスターリンクラシック様式の芸術家アパートであろう。クルーズによりモスクワ市内の位置関係がより理解できてくる。



16:00 モスクワ市内東部で下船。最寄の「プロレタールスカヤ」駅へ。

17:00 西部の4号線「パグラチオーノフスカヤ」駅に移動。向かうはモスクワ版秋葉原の「ガルーブシカ」!駅前の日用品市場を抜けると古い工場跡を利用したような巨大な建物が現れた。中に入ってみるとその巨大さと品揃えに驚くばかり。とにかく広い、店舗が多い。感覚的には東京国際フォーラム3つ分くらいが1フロアの床面積である。それが3フロアある。集中的、人工的、計画的に店舗を配置するという発想はいかにも元社会主義らしい。既に規模と品揃えでは秋葉原を凌駕しているかもしれない。アメリカ郊外のモールでもこれほど巨大なものはないのではないか。しかし残念ながら著作権無法地帯でもある。堂々と海賊版ソフト、音楽、DVDが販売されている。足の疲れももろともせず歩きまくる。出口はいたるところにあるものの適当に出ると自分がどこにいるのかわからなくなる。何回か迷いながらやっともと来た道に戻ることができた。


19:00 「スモレンスカヤ」駅に戻り、スターリンクラシック様式の外務省をひたすら眺める。この威圧感と重厚感に再び圧倒されまくる。

19:30 またもやセルフレストラン「ムームー」へ。最初のお目当てのグルジア料理屋は地図の位置には見つけられなかった。

20:30 まだ日暮れではない。アルバート通りを東に向かってひたすら歩く。昨日と同じ少し踊るブレスバンド隊が今日も演奏している。演奏に聞き入りながらこの旅最後の夜ということで少し感傷的になる。しばらくすると、この演奏は無許可だったらしく途中で警官が割って入っている。すごいブーイングを警官に浴びせる観客たち。一旦警官は退散したように見えたが、今度は歩行者天国なのにパトカーでものすごいクラクションを鳴らしながら観客たちに再び割って入ってきた。ブラスバンド隊は一目散に移動していく。一番激しくブーイングをしていた若者が警官に捕まって尋問されている。

21:00 ホテルに戻りパッキングをして就寝。