「地雷を踏んだらサヨウナラ」
アンコールワットに以前行ったことのある友人から勧められて、映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」を自宅で見た。1972年内戦下のカンボジアでアンコールワットとクメール・ルージュの撮影に向かって消息を絶った戦場カメラマンの物語である。
戦場という人間の極限状態を仕事場にしながら、一方で現地の人々とのコミュニケーションを深めていくストーリーに素直に感動できた。人間の狂気を十二分に知っているが故に日常生活の人間の心の内や他人への思いやりに敏感になれるとでもいうか。
現在、主人公の一ノ瀬泰造が目指したアンコールワットは、世界でも有数の素晴らしい世界遺産を誇る観光地として復興している。それを普通に観光できる幸せを当然のものととらえがちだが、そのプロセスには多大なる犠牲とUNTACを始めとした国際社会の無数の援助・支援に支えられているということを忘れないようにしたい。
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